1. なぜお金の不安が尽きないの?
──「投資=難しい」の思い込みが不安を生んでいた
僕:
最近、ちょっとしたことでお金の不安がよぎるんだよね。
物価も上がってるし、将来も漠然と不安で…。
でも「投資を始めた方がいい」って聞いても、正直ピンとこなくてさ。
しおり:
うん、それってすごく自然な感覚だよ。
実はね、“投資=難しい”っていう思い込みが、知らないうちに不安を大きくしてることもあるんだ。
僕:
たしかに…。
投資ってプロがやるものっていうか、株とかチャートとか…何をどうすればいいのか分からないし。
僕みたいな素人がやっていいのかな?って思っちゃう。
しおり:
うん、それも多くの人が感じてることだよ。
でもね、『ほったらかし投資術』ではこんなふうに言ってるの。
投資の知識がない人でも、シンプルな仕組みでプロ並みの成果が出せる方法がある。
僕:
え、それ本当に?
なんか夢みたいな話に聞こえるけど…。
しおり:
本当だよ😊
そのカギが「インデックス投資」っていうやり方。
個別株を選んだり売り買いのタイミングをはかったりしなくても、“世界中の株に広く分散して投資”できるの。
つまり、考えすぎなくていい=不安にならなくていいってこと。
僕:
なんか…今の僕にぴったりな言葉だな。
「考えすぎなくていい」って、投資だけじゃなくて、人生にも必要かもね。
しおり:
うん、それに投資って「お金の増やし方」だけじゃなくて、
**“お金に振り回されないための考え方”**を身につける手段でもあるんだよ。
だからこそ、“ほったらかし”という方法が、多くの人に選ばれているの。
僕:
なるほどね。
「知らないこと」が不安を大きくしてただけで、知ってみたら意外とシンプルなんだな。
しおり:
そうそう、知識が“武器”になるというより、“安心”に変わる感じだね🍀
これから一緒に、もっと優しい投資のカタチを見ていこうか。
2. 間違いだらけの“投資のイメージ”
──個別株?プロの知識?そんなの必要なかった
僕:
投資っていうと、やっぱり「株で儲けた人」とか、「チャートを見て瞬時に判断する人」ってイメージがあるんだよね。
僕には絶対ムリって思ってた。
しおり:
うん、そのイメージこそが、“投資=難しいもの”って思わせる原因なんだよ。
でも実際は、そんなふうに**「選んで・売って・当てる」投資のほうが難易度が高い**の。
僕:
えっ、じゃああの“プロの投資家”たちでもうまくいかないことがあるってこと?
しおり:
そう。本書でも紹介されてるけど、プロの運用成績の7〜8割は、
実はただ市場全体に連動する「インデックス投資」に負けてるんだって。
僕:
え、ウソでしょ!?プロなのに!?
しおり:
びっくりだよね。でもそれが現実。
アクティブ運用って、手間も時間もお金(=手数料)もかかるから、コストが成績を下げてしまうことも多いんだよ。
僕:
なるほどなぁ…。
じゃあ、投資で勝つために「特別な知識」や「高度なテクニック」が必要ってわけじゃないんだ。
しおり:
うん。むしろ**“やらないほうがいい投資”を避けるだけで、もう合格ラインにいる**って感じ。
そのための最適解が、インデックスファンドにコツコツ積み立てる方法なんだよ。
僕:
ちょっと拍子抜けするくらいシンプルだね(笑)
でも、それなら僕でも始められそうだな。
しおり:
「シンプル=続けやすい=結果が出る」ってことだからね😊
このあとは、いよいよ具体的なステップを見ていこうか。
“どうやってお金の不安とゆるく決別するか”、その道筋を一緒にたどろう✨
3. 『ほったらかし投資術』のシンプル戦略
──インデックス投資×生活防衛資金の黄金バランス
僕:
さっきの話を聞いて、「インデックス投資」ってすごく合理的なんだなって思った。
でも実際に始めるとしたら、何から手をつけたらいいの?
しおり:
いい質問だね😊
『ほったらかし投資術』では、6つのステップで誰でも迷わず投資が始められるように構成されているんだ。
しかも、それがびっくりするくらいシンプル!
僕:
6つ?ぜひ教えて!
しおり:
もちろん✨ 順番に見ていこうね。
📌ステップ①|生活費3〜6ヶ月分はまず“貯金”で確保
しおり:
いきなり全部を投資しちゃダメ。まずは、生活費の3〜6ヶ月分を現金で持っておくのが大前提。
これを“生活防衛資金”って言うの。
僕:
つまり、急にお金が必要になっても焦らないようにってことだね。
📌ステップ②|自分が「損しても大丈夫な金額」を知る
しおり:
そのうえで、自分が**「最悪これだけ損しても大丈夫」**って思える金額を考えるんだ。
たとえば「老後に毎月1万円くらい減っても我慢できる」なら、それを30年=360ヶ月で割り算して、360万円までなら損してもOKという考えになるよ。
僕:
なるほど、損の想定を先にするって、逆に安心かも!
📌ステップ③|その3倍を「投資額の上限」にする
しおり:
損してもいい金額が360万円なら、その3倍の1080万円が投資上限額になるよ。
これは「リスクとリターンのバランス」をとった数字なんだ。
僕:
でも全部失うことって…ある?
しおり:
インデックス投資は“世界中の株に分散投資”する方法だから、投資元本がゼロになるリスクは限りなくゼロに近いよ。
地球が滅びない限り大丈夫(笑)
📌ステップ④|上限を超えたお金は“国債”で守る
しおり:
投資の上限を超える余剰資金があるなら、**個人向け国債(変動10年)**に回そう。
銀行より安全で、値動きも小さいのが特徴だよ。
僕:
なるほど、投資と守りのバランスって大事なんだね。
📌ステップ⑤|iDeCoや新NISAを“税金対策”に活用
しおり:
せっかく投資するなら節税効果のある制度を使わなきゃ損!
iDeCoは所得控除が使えるし、新NISAは運用益が非課税。
“増やす力”+“守る力”を最大化できるんだよ。
📌ステップ⑥|毎月一定額をコツコツ積み立てる
しおり:
最後に必要なのは、「毎月●円を自動で投資」っていう**“仕組み化”**。
“余ったら投資”じゃなく、“最初に投資して残りで生活”ってスタイルが続けやすいんだ✨
僕:
これってまさに、「手間ゼロ・気持ちラク」なほったらかし投資だね!
しおり:
そう!
これらを組み合わせるだけで、“お金の不安に振り回されない人生”が手に入るんだよ📘
僕:
やってみたくなってきたな…。次は実際にどう始めるか、さらに教えて!
4. 投資は“計画”じゃなく“仕組み”で続ける
──僕にもできた、毎月コツコツの第一歩
僕:
「インデックス投資でいい」「iDeCoやNISAを使えばお得」って聞いて、すごくシンプルだし納得したよ。
でも、これってちゃんと続けられるかな?僕、三日坊主の自信あるんだよね…。
しおり:
ふふ、わかるよ。だからこそ『ほったらかし投資術』では、“仕組み化”が大事って繰り返し強調されてるの。
僕:
仕組み化…つまり、自動化ってこと?
しおり:
そのとおり😊
たとえば、「毎月の給料日に3万円を投資にまわす」って決めて、自動で引き落としされるように設定するだけでいいの。
僕:
おぉ、それなら忘れてても勝手に続いていくんだね。
しかも“余ったら投資”よりもずっと確実!
しおり:
そう。投資って、「始めること」よりも「続けること」の方が大切。
そして、**続けるためのコツは“習慣にしないこと”じゃなく“仕組みに組み込むこと”**なんだ。
💡しおり流|仕組み化のアイデア
- 毎月●日に●円を証券口座に自動入金+投資
- 積立NISAやiDeCoの口座を開設して放置
- 「考えない」「悩まない」=“自動モード”に乗せる
僕:
なんか、節約とかダイエットにも似てるな。
意志で頑張るんじゃなくて、“最初に仕組みをつくってあとは気にしない”ってスタイル。
しおり:
その感覚、とっても近いよ😊
著者の水瀬さんも、20年以上この仕組みを淡々と続けただけで、1億円以上の資産を築いたんだって。
僕:
え…!?すごすぎ…。でも逆に言うと、それだけでいいのか。
しおり:
うん。“投資は才能じゃない、仕組みだ”ってことを、水瀬さんが体現してくれてるんだよね📘
僕:
よし、僕も給料日ルールから始めてみようかな。
まずは“1万円”からでも、十分な一歩だよね。
しおり:
うんうん、**「続けられる金額から始める」**が大正解✨
それがいつか、大きな安心をつくってくれるよ。
5. お金の不安とサヨナラするために
──ゆるく、長く、未来を守る投資との付き合い方
僕:
こうして話を聞いてきて思ったんだけど、
“投資=お金を増やす手段”っていうより、“お金の不安に備える手段”なんだね。
しおり:
うん、それに尽きると思うよ😊
実際、『ほったらかし投資術』の本質って、**「安心できる仕組みをつくること」**なんだよね。
僕:
なんかすごく腑に落ちた。
頑張ってお金を増やす!じゃなくて、「頑張らなくてもいい仕組み」ができるってすごく大きい。
しおり:
そう、ゆるく、でも長く続けられる方法こそが、僕たちのような一般の人には一番合ってるんだと思う。
毎日相場を見なくていいし、ニュースに一喜一憂しなくていい。
そのぶん、大切なことに時間とエネルギーを使えるからね🍀
💬「投資をする理由」は、“不安にならないため”でいい
しおり:
「老後が不安」「物価が心配」「収入がこのままでいいのか…」
そんな気持ちに少しでも覚えがあるなら、インデックス投資は“やさしい選択肢”になってくれると思う。
僕:
うん、やっとわかった気がする。
僕は、「お金を増やしたい」よりも、「お金のことでこれ以上悩みたくない」って思ってたんだ。
しおり:
その気持ち、大切にしてね。
大きな利益を狙う必要なんてない。
着実に、安心を積み重ねることができれば、それが一番の資産だよ。
僕:
ありがとう、しおり。
“投資ってなんか怖い…”って思ってたけど、こうして一つ一つ知っていったら、
ちょっと未来が楽しみになってきた。
しおり:
うん、それがこの本の一番のギフトかも📘
“お金の不安”を、少しずつ、やさしく手放していけるように──
これからも一緒に、人生を整えていこうね。
📊まとめ表|「お金の不安」に向き合う、やさしい投資
問題 | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
投資が怖い | 難しそう・損しそうという思い込み | インデックス投資で“広く分散・長期運用”する |
お金の不安が消えない | 貯金だけでは将来が不透明 | 生活防衛資金+積立投資の仕組みを持つ |
投資が続かない | タイミングに迷う・後回しにしがち | 毎月自動で積み立てる“仕組み化”がカギ |
何を信じればいいかわからない | 情報が多すぎて判断に迷う | “ほったらかし投資術”というシンプルな軸を持つ。 |
🧩最後に|しおりと僕のラストメッセージ
僕:
「投資は特別な人がやるもの」
そう思い込んでいた自分に、この本は優しく教えてくれたんだ。
**“知らなかっただけで、僕にもできる方法があった”**って。
今はまだ少額だけど、「自分で未来を整えてる」って実感が少しずつ湧いてきたよ。
しおり:
うん、投資は“自分の人生に責任を持つ”ためのツールでもあるんだよね。
でも、重たく考えなくていいの。
「ちょっとだけ不安を減らす」──そんな感覚で、ゆるく始めることが大切なんだよ😊
僕:
投資って、“頑張る”んじゃなくて“整える”ことだったんだなあ。
しおり:
うん。その感覚を忘れずに、これからも“自分らしいお金との付き合い方”をつくっていこうね✨
またいつでも、図書館で待ってるよ📘
✅紹介書籍
『ほったらかし投資術』
著:山崎元・水瀬ケンイチ(朝日新書)
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