**しおりと僕の図書館相談〜本で紐解く人生のヒント〜**へようこそ📚
僕「なんか最近、ちょっとしたことで落ち込んじゃってさ…」
しおり「あぁ、それって“くよくよスパイラル”に入ってるかもね」
僕「スパイラル!? え、そんな大ごとなの?」
しおり「うん、気づかないうちに、どんどん思考が重たくなっていくの。そんなときにぴったりの本があるよ」
僕「また絶妙なタイミングで出してくるな〜。どんな本?」
しおり「心理学者リチャード・カールソンさんの**『小さいことにくよくよするな!』**って本。世界中でベストセラーになった一冊で、心を軽くしてくれる小さなヒントがぎゅっと詰まってるの」
僕「まさに今の僕に必要そうな本だ…」
しおり「肩の力をふっと抜いてくれる“考え方の整え方”。今日はこの本を通して、くよくよから一歩抜け出すヒントを一緒に見つけてみよう」
僕「よろしく頼むよ、しおり先生!」
完璧を目指さない
僕「仕事でもプライベートでも、“もっとちゃんとしないと”って思ってるうちに、どんどんしんどくなるんだよね」
しおり「それ、まさに“完璧主義の罠”にハマってる状態かもね」
僕「罠って…完璧を目指すことって悪いことじゃないでしょ?」
しおり「目指すこと自体はいいんだけど、“今の自分じゃダメ”って否定し続けると、心が疲れちゃうの。カールソンさんも、“今に満足する”っていう視点がすごく大切だって言ってたよ」
僕「満足って、ちょっと手を抜く感じがして抵抗あるな…」
しおり「それは誤解かも。“妥協”とは違って、“今あるものをちゃんと認める”って意味だよ。例えば今日、朝起きて顔を洗って、ご飯を食べた。それだけでも、自分を認めてあげていいの」
僕「そうか…。がんばるって、いつの間にか“足りない”に目が行きがちなんだな」
しおり「うん。小さな“できた”を積み重ねること。それが“完璧じゃない幸せ”の始まりかもしれないね」
今ここに集中する
僕「最近、将来のことが不安でさ…“このままで大丈夫かな”とか、ずっと考えちゃう」
しおり「うんうん。不安ってたいてい、“まだ起こってない未来”のことを想像してる時に出てくるんだよね」
僕「でも、何も考えないとそれはそれで不安だし…どうしたらいいの?」
しおり「“今やるべきこと”に集中する。それがいちばんの処方箋だよ」
僕「なんか、それってすごくシンプルだけど…本当に効くの?」
しおり「うん。だって、“未来”って“今の積み重ね”でしかないでしょ?カールソンさんも、“今日を大切に生きる人にだけ、明日がやってくる”っていう考え方を推してたよ」
僕「なるほど。“明日どうにかなる”じゃなくて、“今日ちゃんとやる”ってことか」
しおり「そうそう。“今できることに集中する”って、自分の中に軸を取り戻す感覚でもあるんだよ」
僕「じゃあ、今日はブログを書くことに集中してみようかな」
しおり「うん、それが一番素敵な“未来の準備”かもね」
人生は不公平が当たり前
僕「最近、人と比べてばっかりでさ。あの人は才能があるとか、運がいいとか…自分には何もないなって思っちゃうんだよね」
しおり「うん、それってすごく自然な感情だけど、実はすごく疲れる考え方なんだよ」
僕「うん…。でもさ、やっぱり“公平”であってほしいって思っちゃうんだ」
しおり「その“公平であるべき”っていう前提が、くよくよを生む原因になってたりするのかも。カールソンさんも“人生はそもそも不公平”って受け入れると、すごくラクになるって言ってたよ」
僕「不公平を受け入れる、か…。なんか悔しい気もするけど、それで気持ちが楽になるなら、やってみてもいいかも」
しおり「たとえば、同じセリフを言ってもイケメンなら許されるとか、職場でやたら評価される人がいるとか…理不尽なことっていっぱいある。でも、そこにとらわれ続けると、自分の大切な時間がどんどん削られていくんだよね」
僕「確かに…。比べて落ち込んでる時間って、なんの得もないのにクセになってる気がする」
しおり「だから、自分に与えられてるもの、自分ができることに目を向けてみて。“今の自分でできる最善”を尽くすって、実はすごく強い生き方なんだよ」
僕「うん…。なんか、“比べない”って、ただのきれいごとじゃなかったんだな」
しおり「そう、“比べない”って、ちゃんと練習できることなんだよ。少しずつ、ね」
全てのものはいつか壊れる
僕「最近、大切にしてたものが壊れたり、好きだったお店が閉店したりして…なんだか寂しい気持ちになることが多くて」
しおり「うん、それって“変化を受け入れる”準備がまだできてないだけかもしれないね」
僕「“ずっとこのままでいてほしい”って、どうしても思っちゃうよ」
しおり「分かるよ。でもね、カールソンさんは“すべてのものは必ず変わる”って、諸行無常の視点を大切にしてるの」
僕「諸行無常…仏教の言葉だよね」
しおり「そう。“変わらないものはない”っていう前提で生きていくと、壊れたときや終わったときのショックが少しだけ和らぐの」
僕「たしかに、“終わり”を前提にしてたら、“いま”をもっと大事にできそうな気がする」
しおり「そうだね。大切なものがあるなら、今のうちにたっぷり味わっておく。それが一番誠実な関わり方かも」
人のせいにするのをやめる
僕「仕事でうまくいかないことがあると、つい誰かのせいにしたくなっちゃうんだよね」
しおり「あるある。人間って、自分を守るために誰かのせいにするクセがあるの。でも、それって実は“自分の力を手放してる”ってことなんだ」
僕「え、自分の力を手放してる?」
しおり「そう。誰かのせいにしてるうちは、自分から行動を変えるチャンスも失っちゃうでしょ?カールソンさんは、“人のせいにせず、自分の行動に集中しよう”って言ってるよ」
僕「たしかに、文句を言ってるだけだと、なんにも変わらないもんな…」
しおり「そうそう。“文句を言うエネルギー”を“行動に変えるエネルギー”にしてみて。それだけで、自分の人生の主導権が戻ってくるから」
僕「うん。まずは今日、散らかった机を自分で片づけてみるとこから始めるか!」
早起きをして自分の時間を作る
僕「最近、平日ってほぼ仕事で終わっちゃって、自分の時間が全然ないんだよね…」
しおり「その感覚、すごくよくわかるよ。でも、そんなときにこそ見直してほしいのが“朝の時間”なんだ」
僕「朝かぁ…正直、ギリギリまで寝ちゃうタイプなんだよな」
しおり「うん、分かる。でもカールソンさんは“早起きして静かな時間を持つこと”が、心に余裕をもたらすって言ってるの」
僕「静かな時間って?」
しおり「まだみんなが寝てる時間帯に、自分の好きなことをするんだよ。たとえば読書、日記を書く、ゆっくりコーヒーを淹れる…なんでもいいの」
僕「なんかいいな、それ。“誰にも邪魔されない時間”って贅沢かも」
しおり「でしょ?そのひとときがあるだけで、1日が“自分のもの”って感じられるから、仕事や家事にも前向きになれるの」
僕「よし…まずは明日、いつもより30分だけ早く起きてみようかな」
しおり「うん、ちょっと早起きするだけで、人生の見え方が変わるかもしれないよ」
期待を捨てる
僕「映画とか外食とか、人に会うとか…いつも“めっちゃ楽しみ!”って思うのに、帰るとなんかがっかりしてる自分がいる」
しおり「それ、“期待しすぎ”の落とし穴にハマってるのかもね」
僕「楽しみにしちゃダメなの?」
しおり「楽しみにするのはいいんだけど、“これくらい良くて当然”っていう無意識の期待値が高すぎると、現実とのギャップにがっかりしちゃうの」
僕「たしかに…。最近どこかに行っても“もっと〇〇だったら…”ってつい思っちゃう」
しおり「カールソンさんは、“最悪のシナリオを想定する”ことで、現実をよりポジティブに感じられるって言ってるんだ」
僕「なるほど。“期待しない”んじゃなくて、“備える”って感じか」
しおり「うん。映画がつまらなくても“寝なかっただけマシ”、レストランが普通でも“店員さんが感じよかった”って、それだけで十分なんだよ」
僕「小さな“いいこと”を拾えるようになると、気持ちも軽くなる気がする」
しおり「そう、小さな満足を積み重ねていける人って、人生の幸福度がすごく高いの。期待より、発見を楽しめる自分でいようね」
植物を可愛がる
僕「最近、なんか心に余裕がなくて…人に優しくするのも難しいときがあるんだ」
しおり「うん、そんなときは“愛情の矛先”を持ってみるのもいいかもね」
僕「矛先って、なんか物騒だな(笑)」
しおり「あはは、そう聞こえるよね。でもね、カールソンさんは“無償の愛を注げる対象”があると、心が落ち着くって言ってるの」
僕「無償の愛か…ペットとか?」
しおり「ペットでももちろんいいけど、もっと手軽に始めるなら“植物”がぴったりだよ」
僕「植物かぁ…今まで枯らしたことしかないけど」
しおり「大丈夫。大事なのは“育てようとする姿勢”そのものなの。水をあげて、少し気にかけて、日々変化していく姿を見るだけでも癒されるんだよ」
僕「それって、なんかちょっと楽しそう。部屋に緑があるだけで、気分も変わりそうだし」
しおり「うん、小さな命に向き合うことで、自然と優しさや余裕が育まれていくの。もし今、誰にも愛情を注げないと感じてるなら、まずは植物から始めてみよう」
自分の内なる声を聞く
僕「なんか最近、何をやってもしっくりこなくて…自分が何をしたいのかもわからなくなってきてる」
しおり「それはきっと、心の声を置き去りにしてるサインかもね」
僕「心の声…?」
しおり「うん。私たちって、外の声――周囲の期待とか世間の常識とかに合わせすぎると、自分の“本当の気持ち”が分からなくなっちゃうんだよ」
僕「確かに、やりたくないのに“これが正しい”って思って無理にやってることあるかも…」
しおり「カールソンさんは、“感情は人生のナビゲーション”って言ってるよ。違和感やイライラ、不安は、方向がズレてるよっていうサインなんだって」
僕「じゃあ、逆に“楽しい”とか“ワクワクする”って感じたら、そっちに進んでいいってこと?」
しおり「うん。その感覚をちゃんとキャッチして、素直に従ってあげることが“自分らしさ”につながるんだよ」
僕「自分の心の声、ちゃんと聞いてあげてなかったかもな…。これからは無視せず、向き合ってみる」
しおり「うん、それだけで“くよくよ”はぐっと減っていくと思うよ」
相手の話を最後まで聞く
僕「この前、友達に“お前ってすぐ話を遮るよな”って言われて…ちょっとショックだった」
しおり「あぁ、それ、たぶん友達は“ちゃんと話を聞いてほしい”って思ってたんだろうね」
僕「自分ではそんなつもりなかったんだけどなぁ…つい“こうしたら?”とかアドバイスしたくなっちゃって」
しおり「うん、優しさから出た言葉でも、相手の話を途中で遮ると“聞いてもらえてない”って感じちゃうの。カールソンさんも、“まずは最後まで聞くこと”って大事にしてたよ」
僕「たしかに、自分の話をちゃんと聞いてもらえたら、それだけで安心するし、信頼できる気がする」
しおり「そうそう。“会話はキャッチボール”ってよく言うけど、本当にその通りでね。相手がボールを投げ終わる前に、別のボール投げ返しちゃったら、やり取りが成立しないでしょ?」
僕「なるほどなぁ…。焦ってアドバイスするより、まず“うんうん”って聞いてあげたほうが、相手にとっては救いになるのかも」
しおり「うん。話を聞くって、“相手の存在を認める”ってことでもあるから。今日からちょっと意識してみてね」
まとめ
僕「こうして話してたら、なんだか気持ちが軽くなってきたよ」
しおり「それはよかった。“くよくよ”って、思考がぐるぐるしてるときに起こるから、こうやって言葉にして整理するだけでも全然違うんだよ」
僕「うん。特に“今ここに集中する”とか“完璧を目指さない”ってところが、すごく響いた」
しおり「今日紹介したヒント、もう一度まとめておこうか」
心が軽くなるヒント | ポイント |
---|---|
完璧を目指さない | 今ある自分を肯定することから始めよう |
今ここに集中する | 不安な未来より“今日”を大切にする |
人生は不公平が当たり前 | 比べることから自由になろう |
全てのものはいつか壊れる | “今あるもの”に感謝して過ごす |
人のせいにしない | 自分の行動に集中してみよう |
早起きして自分の時間を作る | 朝の静かな時間は心の余白になる |
期待を捨てる | 小さな満足に気づける心を育てよう |
植物を可愛がる | 無償の愛を注げる対象を持とう |
内なる声を聞く | 自分の“違和感”や“ワクワク”に素直になる |
相手の話を最後まで聞く | “聞く力”は信頼と安心を育てる |
僕「どれも派手じゃないけど、今すぐできることばかりなんだね」
しおり「うん。少しずつ、自分のペースで試してみて。積み重ねていけば、きっと“くよくよしない自分”に近づいていけるから」
書籍の感想
僕「いや〜…読む前は正直、“くよくよしない方法って、気の持ちようでしょ?”って思ってたんだけどさ」
しおり「うんうん。実際に読んでみて、どうだった?」
僕「全然違った。どのアドバイスも、すごく具体的で、しかも優しい。『もっと頑張れ』じゃなくて、『もう頑張ってるよ』って背中をさすってくれる感じだった」
しおり「それ、すごくいい感想だね。カールソンさんの言葉って、押しつけがましくなくて、“あなたのままで大丈夫”って伝えてくれるんだよね」
僕「特に“今ここを大切にする”ってメッセージが心に残ってる。未来ばっかり見て、今日を無駄にしてたなって気づかされたよ」
しおり「うん。未来を変えたければ、今を変えるしかないもんね」
僕「これからもし落ち込むことがあっても、“完璧じゃなくてもいい”って自分に言ってあげられそう」
しおり「それが一番大切な変化かも。“くよくよしない”って、感情を無理やり消すことじゃなくて、ちゃんと向き合って、自分で選び直せるようになることだから」
僕「またくよくよし始めたら、この本を読み返すよ。そしてまた、しおりに相談しにくる」
しおり「いつでも待ってるよ。一緒にページをめくろうね」
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『小さいことにくよくよするな!』
著者:リチャード・カールソン|サンマーク出版
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