僕はなぜ、変われないのか?|しおりと学ぶ“自分の変え方”

習慣・生活

📝はじめに|変わりたい。でも変われない。それって僕だけ?

僕:
なんかさ…最近ずっと「変わりたい」って思ってるのに、
気づけばまた同じ毎日を繰り返してる気がするんだ。

しおり:
うん、それって実は“脳の仕組み”が関係してるの。
だからあなたの意志が弱いわけじゃないよ。

僕:
えっ、脳の仕組み?
やる気とか気合いとかじゃなくて…?

しおり:
そう。
人が変われないのは、**「ホメオスタシス(恒常性)」**っていう本能が働いてるからなの。
それと、意思決定の95%が“無意識”で決まってるって知ってた?

僕:
マジか…。
じゃあ「変わりたい!」って思ってる5%が、負け続けてるってこと?

しおり:
その通り。
でもね、無意識は“書き換え”ができるの。
その方法がわかれば、“未来の自分”にも会いにいけるんだよ。

僕:
そんなの…できるなら今すぐ知りたい!

しおり:
じゃあ今日はこの本を一緒に読んでいこうか。

📕**『自分の変え方 認知科学コーチングで新しい自分に会いに行く』村岡大樹 著**

しおり:
これを読めば、きっとあなたも
「変われない自分」を、少しずつ手放せるようになるはずだよ。

僕:
うん、よろしく。しおり先生!


🧠ホメオスタシスってなに?|変わりたくないのは本能だった

僕:
でもさ、どうして僕たちは変わろうと思っても、
いつも同じような生活に戻っちゃうんだろう?

しおり:
それにはちゃんと理由があるの。
人間には「変わりたくない本能」が備わってるからなんだよ。

僕:
えっ、本能?サボり癖とかじゃなくて?

しおり:
うん、それを**「ホメオスタシス」**って言うんだ。
たとえば体温が36℃前後で保たれてるのもこの機能。
心の中にも“今の状態をキープしようとする力”が働いてるの。

僕:
…じゃあ僕が何度も決意を折ってきたのも、
実は“生き延びるための仕組み”だったってこと?

しおり:
そう。原始時代には**「変化=危険」**だったから、
慣れた暮らしを続けたほうが安全だったんだよ。
その名残が、今の私たちにもちゃんと残ってるの。

僕:
うわあ、なんか…ちょっと安心した。
「怠け者な自分」だと思ってたのに、脳がそうしてたのか。

しおり:
だからまずはね、**“変われないのは当たり前”**ってことを知ること。
そこからスタートしよう。


🌀意思決定の95%は“無意識”で決まっている

僕:
でもさ、いくら本能のせいって言っても、
「よし、変わるぞ!」って意識してるのに…
やっぱりうまくいかないのは、やっぱ僕の気合が足りないんじゃない?

しおり:
その「よし、変わるぞ!」って思ってる部分、
実は脳全体のたった5%しか使ってないの。

僕:
…え?
え?え?たった5%?!

しおり:
そう。ハーバードの研究でもあってね、
人間の意思決定の95%は“無意識”がやってるって言われてるの。

僕:
ちょ、待って。それってつまり…
「変わろう!」って思ってても、無意識が「やめとけ」って言ったら…?

しおり:
うん、結局、無意識に引き戻されちゃうの。
しかも無意識って、気づかないからやっかいなんだよね。

僕:
あ〜〜〜
たしかに。気づいたらスマホ見てるし、
ダイエットって言ってたのに夜中にポテチ食べてるし。

しおり:
それも全部、**無意識の“自動運転”**のせいなの。
1日に何千回も意思決定してる私たちの脳が疲れないように、
無意識が「いつも通り」で処理してくれてるんだよ。

僕:
うわぁ…。僕の人生、無意識に乗っ取られてたのかも…。

しおり:
でもね、希望もあるよ。
この**“無意識”は、気づいてあげることで少しずつ書き換えられる**んだって。

僕:
マジで!?
じゃあその書き換え方法、教えてください先生!!


🔍無意識は“先天的”と“思い込み”の2つでできている

僕:
でもさ、なんで人によって行動パターンってこんなに違うんだろう。
ポジティブな人もいれば、僕みたいにすぐビビる人もいるし…。

しおり:
いい視点だね。実はね、
私たちの“無意識”って、2つの要素でできてるの。

僕:
2つ?

しおり:
ひとつは先天的な気質や性格
もうひとつは、0〜21歳までに身につけた“思い込み”

僕:
思い込み…?

しおり:
たとえば、子どものころに人前で笑われた経験があったとするよね。
すると無意識は、「目立つと傷つく」って思い込みを覚えちゃうの。

僕:
ああ…わかるかも。
僕、人前でしゃべるのめっちゃ苦手なんだよね。
小学校のときにスピーチで噛みまくって、めちゃ笑われたの、いまだに引きずってる…。

しおり:
それそれ。
その記憶が、「避けたほうが安全」って無意識の回路になってるの。
そしてそれが、今のあなたの行動を“自動的に”決めてるんだよ。

僕:
そっか…。
僕、女性と話すのも実はすごく緊張するんだけど、それも…?

しおり:
可能性はあるね。
たとえば学生時代に恋愛で傷ついた経験があると、
「自分はモテない」「どうせ拒絶される」って無意識が信じちゃうこともあるの。

僕:
……言われてみると、心当たりしかない…。

しおり:
でもね、ここが大事なところ。
先天的な気質は変えられないけど、後天的な思い込みは書き換えられるの。

僕:
それ、希望の光すぎる!!


🚪ステップ1|変わるか、このままでいるかを“自分で決める”

僕:
でもさ、思い込みを書き換えるって…
なんか大変そうだし、怖くない?

しおり:
うん、**変わることって“こわいこと”**なんだよ。
だって今の自分が慣れてる場所、“コンフォートゾーン”にいるのが楽だもん。

僕:
たしかに…。たとえば転職とか引っ越しとか、
考えるだけでお腹痛くなるレベルでビビる。

しおり:
それが普通なんだよ。
でも大事なのは、ここで**“自分はどう生きたいか”を選ぶこと**。
このまま現状維持で生きていくか、
それとも怖くても外の世界に踏み出すか。

僕:
うーん…なんか人生の分かれ道って感じだな。

しおり:
うん。
ここは誰にも決められないし、無理に変わる必要もない。
でも、「今のままじゃイヤだ」って心のどこかで感じてるなら――

僕:
……僕は変わりたい。怖いけど、もう戻りたくない。

しおり:
その気持ちが、**“変化のスタートライン”**なんだよ。


🔍ステップ2|“無意識のクセ”を見つける

僕:
「変わりたい」って思っても、正直…
何から始めればいいか、全然わからないんだけど。

しおり:
うん、それはね、まず**“自分を知る”ことから始めよう**。

僕:
自己分析みたいなやつ?

しおり:
それもあるけど、もっとシンプルにいいよ。
今回はね、“無意識のクセ”を見つけることがゴール。

僕:
クセ…かぁ。でも、無意識って気づけるの?

しおり:
コツがあるの。
次の3つの質問を、自分に問いかけてみて。


📌無意識を知る3つの質問

  1. 無意識に避けてしまっていることは?
  2. 誰に止められてもついやってしまうことは?
  3. 「これをするとうまくいく」と感じた行動は?

僕:
うーん…。避けてるのは…会議とか、大勢の前で話すこと。
ついやっちゃうのは…夜ふかしと、ゲーム。
あと、うまくいったのは…早起きして朝に作業すると集中できる、かな。

しおり:
すごくいいね!
実はね、“本当にやりたいこと”も“本当に苦手なこと”も、もうすでに行動に出てるんだよ。

僕:
なるほど…考えるんじゃなくて、“振り返って気づく”って感じなんだね。

しおり:
うん、自分の行動をちゃんと見つめてみると、
「変えたい無意識」がどこにあるかが見えてくるよ。


🎯ステップ3|“今のままじゃ届かない未来”を描く

僕:
自分のクセはちょっと見えてきたかも…。
でも、じゃあ次に何を目指せばいいの?

しおり:
ここからはゴールを描くステップだよ。
ただし、今の自分の延長線上では絶対にたどり着けない未来を描くこと。

僕:
えっ、そんなの想像もできないよ…。
もっと身近な目標じゃダメ?

しおり:
身近な目標は「現状維持」の範囲内なの。
本当に変わるためには、**“今の自分を壊さなきゃ届かないゴール”**じゃないと意味がないんだ。

僕:
でも…想像できない未来なんて、イメージわかないよ。

しおり:
大丈夫、最初はぼんやりでOK
「こうなったらいいな」「この自分ならワクワクする」っていう、理想の未来を思い描いてみて。

僕:
うーん…たとえば、「自分の好きなことで仕事ができてる未来」とか?

しおり:
うん、それでいい。
大事なのは、そのゴールに“臨場感”を持てるかどうかなの。

僕:
臨場感?

しおり:
うん。「リアルに想像できる」ってこと。
もし自分がその未来にいるとしたら、どんな服を着てて、どんな1日を過ごしてる?
ワクワクできるなら、それが“正しいゴール”の兆しだよ。

僕:
……ちょっと見えてきたかも。
その未来、なんかいいなって思える。

しおり:
その感覚がすごく大事。
“その未来が当たり前”になるように、行動を変えていくことが、次のステップにつながっていくよ。


🚶‍♂️ステップ4|決めて、動く|“怖くても一歩踏み出す勇気”

僕:
ゴールはぼんやりだけど見えてきた。
でも……やっぱり怖いな。今の場所を離れるのって、勇気いるよね。

しおり:
うん、怖くて当然
でもね、ここでやることはシンプルなの。
**「何をやめて、何を始めるのか」**をちゃんと決めて、
“いつからやるか”をカレンダーに入れること。

僕:
うわ、それリアルにドキドキしてきた…。

しおり:
たとえば「〇月〇日から転職活動を始める」でもいいし、
「週末に婚活イベントに行く」でもいい。
なんでもいいから、具体的に“行動の日”を決めるのが大事。

僕:
やるって決めても、当日ビビって逃げる気がする…。

しおり:
それも想定内。
だからこそ、誰かに「宣言する」ってすごく効果的なんだよ。

僕:
たとえば…しおりに「やります」って言うとか?

しおり:
もちろん。
でも本当に怖いのは、「失敗したらどうしよう」っていう思いじゃない?

僕:
うん。うまくいかなかったら、恥ずかしいし後悔しそうで…。

しおり:
それでもね、“行動しなかった人生の後悔”の方が、ずっと大きいってこと、忘れないで。
震えてても、足がすくんでても、踏み出した一歩があなたを変える第一歩になるんだから。

僕:
……わかった。
僕、やってみるよ。怖いけど、逃げたくないから。

しおり:
うん、大丈夫。
あなたが今日「決めた」こと、それだけでもう人生は動き始めてるから。


📋まとめ|変われないのは“意志が弱いから”じゃなかった

🧩悩み・壁🧠原因🔧対策
変わろうと思っても続かない脳のホメオスタシス(恒常性)コンフォートゾーンの外に出る行動を少しずつ積み重ねる
決意してもまた元に戻る意思決定の95%が無意識に支配されている無意識のクセを見つけて書き換えていく
未来の自分が想像できない臨場感を持てるゴールを描けていない「ワクワクする理想の自分」をぼんやりでも描いてみる
行動するのが怖くて踏み出せない失敗への恐れ/過去の思い込みがブレーキ何をするか・いつやるかを決め、宣言して一歩踏み出す

🎁ラストメッセージ|変わる勇気があれば、未来はいつでも描き直せる

僕:
「変わりたい」って、何回も思ったけど…
そのたびに戻っちゃって、正直、もう無理なんじゃないかって思ってた。

しおり:
それでもね、今日、こうして自分と向き合ったこと
それ自体がもう、大きな一歩なんだよ。

僕:
でもまだ何も変わってないよ?
相変わらず怖いし、自信もないし…

しおり:
うん、それが普通。
でもね、“怖いけど、それでも進みたい”と思えたことが大事なの。
人は、そこからちゃんと変わっていけるんだよ。

僕:
……そっか。
変わるって、もっとガラッと変身することかと思ってた。

しおり:
違うよ。
変わるって、“昨日とはちょっと違う今日を選ぶこと”
その小さな選択を、積み重ねていくことなんだ。

僕:
うん……ありがとう、しおり。
なんだか、ちょっと前を向けそうな気がする。

しおり:
こちらこそ。
変わる勇気があれば、未来はいつでも描き直せる
そう信じて、また一歩ずつ進んでいこうね。

僕:
うん。また来るよ、しおり📘


🔗書籍紹介

📕自分の変え方 認知科学コーチングで新しい自分に会いに行く
著者: 村岡大樹
出版社: アチーブメント出版


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