“好き嫌い”から始めよう|人生と仕事を自由にする戦略

仕事・働き方

はじめに|仕事は『好き』からしか始まらない

僕:
しおり…最近ふと思ったんだ。結局、仕事ってなんなんだろうって。

しおり:
どうしたの?ちょっと疲れてる?

僕:
頑張ってるつもりなのに、成果が出ないと「これ続けてていいのかな」って思っちゃうんだ。

しおり:
うん…。でもね、楠木建さんの本『すべては「好き嫌い」から始まる』には、そんな悩みにヒントがあるの。

僕:
「好き嫌い」って…子どもの頃、よく怒られた言葉だな…。

しおり:
ふふ。でもね、楠木さんは言うの。**「好き嫌いを大事にしなきゃ、自分だけの仕事なんて作れない」**って。

僕:
…仕事って「好き」から始めていいんだろうか。

しおり:
むしろ、「好き」からしか本当の仕事は始まらないのかもね。一緒に、この本を通して考えてみよう。

1. 仕事で結果を出すカギは「好き」であること

僕:
しおり、でもさ…。仕事って結局、我慢したり努力したりして、結果を出すものじゃないのかな…。

しおり:
そう思う気持ちもわかるよ。でもね、楠木さんは**「プロになるには、仕事が好きである必要がある」**って言ってるの。

僕:
好きである必要…?

しおり:
うん。好きだからこそ、結果が出なくても続けられるし、誰よりも深く没頭できるんだって。だから、他の人には真似できないレベルのスキルや知識が自然と身につく。

僕:
そうか…好きなことなら、努力っていうより、気づいたらやってる…って感じだもんね。

しおり:
そうそう。逆に、好きじゃないと「やらなきゃ」っていう義務感になって、結果が出ないとすぐ諦めてしまう。だから、「好き」であることこそが、競争に勝つための武器になるってことなんだよ。

2. お客さんより“自分の好み”を優先する理由

僕:
でもさ、仕事ってお客さんの求めることに応えるのが一番大事なんじゃないの?

しおり:
もちろん大事。でもね、楠木さんはまず**「自分の好きなことを優先することが大切」**だって言ってるの。

僕:
どうして?

しおり:
お客さんに合わせるだけだと、自分だけの“違い”が生まれにくいんだよ。最初から売れるものばかり追うと、ちょっとした壁で続けられなくなる。

僕:
なるほど…。最初は自分の好きなことを突き詰めて、それからお客さんのニーズとすり合わせていく感じか。

しおり:
そうそう。順番が大事なの。まず自分の「好き」を形にして、そのあとでお客さんが求めるものと重ね合わせていくんだって。

3. 好き嫌いを細かく分解して「言葉にする」

僕:
でもさ…自分が何を好きで、何が嫌いなのか、正直よくわからないんだ。

しおり:
それなら、小さな要素に分解して、言葉にしてみるのがいいよ。

僕:
分解…?

しおり:
たとえば「人に指示されるのが嫌い」「ひとりで黙々と作業するのが好き」「結果が数字で出る仕事がいい」とか。「なぜ好きなのか」「なぜ嫌いなのか」を問いかけて、自分の感覚を言葉にするの。

僕:
なるほど…。そうやって言葉にしておけば、自分に合う仕事や生き方が見つけやすいってことか。

しおり:
そう!人は、言葉にできたものしか選べないからね。

4. 想像よりもまずは「やってみる」

僕:
でも、想像しただけで「これは向いてる!」って思うこともあるよね?

しおり:
うん。でもね、楠木さんは**「10時間の想像より、1分の経験が大事」**って言ってるの。

僕:
確かに…。やってみたら想像と違った、ってこと多いかも。

しおり:
そうなの。頭の中だけじゃわからないことばかりだから、とにかく試してみる。経験して初めて、本当に好きか嫌いかがわかるんだよ。

5. 最初からうまくいくと思わない

僕:
でも…やっぱり失敗するのって怖いな…。

しおり:
わかるよ。でもね、楠木さんは**「多分、最初は失敗するだろう」って思いながら挑戦するのが大事**だって言ってるの。

僕:
最初から失敗前提…?

しおり:
そう。成功を期待すると、うまくいかない時に心が折れやすいの。逆に「失敗しても学べるからいいや」って思えると、続けやすくなるんだよ。

6. 好きを追い続けることで得られる“2つの報酬”

僕:
好きなことをやり続けるって、結局報われるのかな…。

しおり:
楠木さんはね、**「好きなことをやると、2つの報酬がある」**って言ってるの。

僕:
2つ?

しおり:
1つ目は、結果がどうあれ、やっていること自体が楽しいこと。
2つ目は、自分の好きがわかるから、相手の好きも尊重できるようになること。

僕:
なるほど…。好きだから続けられるし、周りにも優しくなれるんだね。

7. 「誰かに嫌われる勇気」が、好きを貫く力になる

僕:
でもさ…自分の好きなことを突き詰めると、誰かに嫌われるのが怖いな…。

しおり:
その気持ちわかるよ。でもね、楠木さんは言ってるの。**「誰かに深く好かれるってことは、誰かに嫌われるってことでもある」**って。

僕:
そうか…。嫌われるのは怖いけど、しょうがないのか。

しおり:
うん。むしろ、誰に嫌われるのかをはっきりさせたほうが、自分の好きも際立つんだよ。

8. まとめ|「好き」で生きるために、今できる一歩

しおり:
ここまで読んでくれてありがとう。改めて、「好き嫌い」を大事にすることが、人生や仕事を自由にしていくカギだって伝わったかな?

今の気持ちを忘れないうちに、ポイントをまとめておくね。

問題原因対策
仕事を続けるのが苦しい「好き」ではないから、結果が出ないと挫折しやすい好きなことを優先して突き詰める
自分の「好き」がわからない漠然としていて言語化できていない小さく分解して、なぜ好きか問いかけて言葉にする
挑戦が怖い失敗したくない気持ちが強い「多分失敗するだろう」と思いながらまずやってみる
嫌われるのが怖い自分を抑えてしまう誰に嫌われるかをはっきりさせて、自分の好きに正直になる
続けるのがしんどい結果だけを追ってしまう結果よりも「やっている時間」自体を楽しむ

ラストメッセージ|『好き』を選ぶ勇気が、人生を変える

しおり:
「好き」で始めるって、最初は不安もあると思う。でも、「好き嫌い」を大事にすることが、自分の人生を自分のものにしていく第一歩なんだよ。

僕:
…小さくてもいいから、自分の「好き」に正直になってみるよ。

しおり:
うん!その小さな一歩が、きっと未来を変えていくからね。応援してるよ!

書籍紹介

📘紹介した本はこちら
『すべては「好き嫌い」から始まる』
楠木建 著|文藝春秋

競争社会で「決定的な違い」を生み出すには、自分の「好き」をとことん突き詰めることが必要だと教えてくれる一冊です。

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