「プロも勝てない投資の世界で、“負けない”という選択」

投資とお金

はじめに|プロも勝てない投資の世界で、“負けない”という選択

僕:
最近、ちょっとずつ投資を始めたんだけど……📉
「この銘柄が伸びる!」「今が買い時!」とか、情報が多すぎて混乱してるんだよね。

しおり:
あるあるだね〜📚
でもね、実はそうやって**「勝とう」とすればするほど、投資って難しくなる**の。

僕:
えっ?でも、勝たなきゃ意味ないんじゃないの?💦
だって資産を増やしたいし……

しおり:
その考え方をやさしく覆してくれるのが、チャールズ・エリスの名著『敗者のゲーム』📘なんだ。

この本が伝えてくれるのは、

「投資は“勝つ”ものじゃない。“負けない”ことが、何より大切」💡

僕:
負けないことが大事……?🤔 なんか深そう。

しおり:
うん。投資の世界では、プロですら**“市場に勝つ”のは超むずかしい**の。
だからこそ、**合理的に“負けない”方法──つまりインデックス投資を続けることが最も賢い戦略✨**だと、エリスは教えてくれてるの。

僕:
なんだか、やっと自分にもできそうな気がしてきた!💪

しおり:
うんうん😊
今回はそんな『敗者のゲーム』のエッセンスを、投資初心者の僕たちにもわかりやすく、そして日々の行動に落とし込みやすいようにまとめていくね。


📈インデックス投資だけでいい理由

僕:
最近、どの株を買うか悩みすぎてさ……頭から煙出そうなんだけど💦
「○○株が上がる!」とか「今がチャンス!」とか、もう追いつけないよ。

しおり:
わかるよ、それ。情報が多すぎると、逆に不安になるよね。
でもね、エリスさんはこう言ってるの👇

「投資するなら、インデックス投資“だけ”でいい」📘

僕:
えっ、それだけ?なんか拍子抜けするくらいシンプルなんだけど…。

しおり:
実はそれがすごく大事なの。インデックス投資って、市場全体に投資する方法なんだよ。
たとえばS&P500とか、全世界株式(オールカントリー)に連動するファンドを買えば、それだけで世界中の優良企業に分散投資してるのと同じ✨

僕:
へぇ〜。それだけでリターンって得られるの?

しおり:
うん、それどころか──
「市場に勝とう」と頑張るアクティブファンドよりも、結果的に高いリターンを出すケースが多いんだって!

僕:
えっ、マジで?努力した方が損ってこと⁉

しおり:
言い方はアレだけど(笑)、“ミスをしない仕組み”で着実に増やすのがインデックス投資なの。
銘柄選びで外したり、焦って売買して損したり……そういう失敗を避けられるってだけで、初心者には大きな武器だよ🔰

僕:
なるほど……“勝ちを狙う”より“負けない”って、意外とカッコいいかも。

しおり:
でしょ?
エリスさんは、投資の世界はテニスでいう“敗者のゲーム”。つまり、ミスしない人が最終的に勝つっていう考え方をしてるんだよ🎾


🧑‍💼プロでも市場に勝てないという現実

僕:
でもさぁ、プロの投資家とかファンドマネージャーって、知識も経験もあるんでしょ?
その人たちが運用してるアクティブファンドのほうが安心って思っちゃうんだけど…。

しおり:
それがね、実はちがうんだよ😌
チャールズ・エリスさんが調べたデータでは──

アクティブファンドの約8割が、10年後にはインデックスファンドに負けているっていう結果が出てるの。

僕:
えっ⁉ プロでも勝てないの?

しおり:
うん。しかも年数が長くなるほど、インデックスに勝てるファンドの割合は減っていく📉の。
15年後に市場平均を上回ったファンドは、たったの1〜2割。つまり、勝ち続けられるプロはほんの一握りってこと。

僕:
……ってことは、僕みたいな初心者が勝とうとしても、無謀ってことか。プロでも勝てないんじゃ…。

しおり:
そういうこと😊
だからこそ、「勝ちにいく」のではなく、“市場の平均に乗る”インデックス投資が一番合理的なんだよ。

僕:
なんかさ、投資って“選ばれし者だけが勝てる世界”だと思ってたけど、凡人でもできる方法がちゃんとあるんだって知れてホッとしたよ。

しおり:
うんうん✨ 投資はギャンブルじゃないし、地味でも続けられる仕組みを持ってる人が最終的に勝つんだよ。


💸投資をむしばむ「手数料」の罠

僕:
たしかに、インデックス投資ってシンプルでよさそうだね。でもさ、なんでアクティブファンドがわざわざ存在してるの?

しおり:
それはね……運用会社がもうかるからだよ😅

僕:
え、どういうこと?

しおり:
アクティブファンドは、プロの投資家が「良さそうな株」を探して売買を繰り返すスタイル。だから人件費や調査費用がかかって、手数料が高くなるの。

僕:
あ〜、たしかにプロに任せるってそういうことか…。どのくらい違うの?

しおり:
たとえば100万円を運用するとして──
アクティブファンドだと年1%の信託報酬がかかることが多い。
一方、インデックスファンドは年0.1%以下のものもあるんだよ✨

僕:
えっ、それって10倍の差⁉😳

しおり:
そう!しかも手数料って、リターンに関係なく“必ず”引かれる固定コストなの。
だから20年、30年と積み立てていくと、気づいたときには“数十万円〜100万円単位の差”がついてることもあるよ。

僕:
地味に怖っ……。投資で損してなくても、**“手数料で負ける”**ってことあるのか…。

しおり:
そうなの。だからエリスさんも言ってるの。

**「投資家がコントロールできる最大のリスクは“コスト”である」**ってね📘

僕:
うぅ……完全に盲点だった。
これからは**“低コストのインデックスファンド”一択**だね💡


🛋️「調べない・考えない」投資が最強の理由

僕:
でもさ、インデックス投資って……言ってしまえば「放置プレイ」って感じじゃない?
なんか、ちゃんとやってる気がしないというか……。

しおり:
その感覚、すごくわかるよ😊
でもね──その「やることがない」っていうのが、実は最大のメリットなんだよ。

僕:
え、やらないことがメリット? 逆じゃないの?😳

しおり:
ふふ、ちょっと不思議だよね。でも考えてみて。
個別株に投資してたら、企業の決算・ニュース・株価の動き……全部チェックして判断しなきゃいけない

僕:
あ〜たしかに。上がった下がったで一喜一憂しそう💦

しおり:
うん、それってけっこう時間もエネルギーも奪われちゃうよね。
その点インデックス投資は、最初に「どのファンドを買うか」を決めたら、あとは毎月淡々と積み立てるだけ🪴

僕:
たしかにそれなら、仕事に集中できるし、気持ちがラクかも。

しおり:
そう!
エリスさんも、**「インデックス投資は“最も合理的で、最もシンプルな投資法”だ」**って言ってるよ📘
“何もしない勇気”がある人が、最終的にリターンを得る──ってことなの✨

僕:
投資って、がんばらないとダメだと思ってたけど……「がんばらない仕組み」を作ったほうが強いんだね。

しおり:
うん、それが“敗者のゲーム”を抜け出すための鍵なんだよ🔑


🌍米国株?全世界株?どこに投資するべき?

僕:
インデックス投資が良いのはわかってきたけど、実際どこに投資すればいいの?
「米国株が最強!」って人もいれば、「全世界に分散!」って人もいるし…。

しおり:
そういう迷い、すごくあるよね。でも安心して。
エリスさんも「アメリカか全世界への分散投資がいい」って勧めてるよ📘

僕:
どっちもアリってこと?

しおり:
うん。たとえば米国株(S&P500)は、過去100年を見ても世界で最も安定して成長してきた市場
だから「アメリカが今後も引っ張っていく」と信じるなら、S&P500に絞るのもアリ📈

僕:
たしかに、アップルとかマイクロソフトとか、すごい企業が集まってるもんね。

しおり:
一方で、「どの国が次に成長するかなんて誰にもわからない」って考える人も多いよね。
そういう場合は、全世界株式(オール・カントリー)を選べば、アメリカも日本も新興国も含めて広く分散できるから安心🌏

僕:
なるほど…。たしかに予想なんて当たる気がしないし、分散しておく方が無難かも。

しおり:
実際、全世界株式の6割以上はアメリカ企業が占めてるから、アメリカの成長もちゃんと取り込めるの。
それでいて、日本やインド、中国などの伸びしろもカバーできるからバランスがいいよね✨

僕:
米国に賭けるか、世界に広げるか……うーん、ここはもう好みだね!

しおり:
うん、正解はひとつじゃないよ😊
「自分が安心して続けられる方」を選ぶのが、何より大事だからね。


⏳タイミングを気にしない「積立投資」の力

僕:
じゃあ次は、いつ買えばいいの?って話なんだけど……
「今は高すぎる」「暴落を待とう」とかって、いつも悩んじゃうんだよね💦

しおり:
うん、それもよくある悩みだね。
でもね、エリスさんはこう言ってるよ👇

「タイミングを見計らう必要はない。毎月コツコツ積み立てるのが最善」📘

僕:
えっ、それだけでいいの?

しおり:
そうなの。毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」は、買うタイミングを気にしなくていい投資法なんだよ。

僕:
あ〜聞いたことある!高いときには少なく、安いときには多く買えるってやつ?

しおり:
そうそう🎯
その仕組みが、自然とリスクをならしてくれるんだ。
だから、「暴落が怖いから今はやめとこう」とか「上がったから買わなきゃ」っていう感情に振り回されずにすむの✨

僕:
なるほどね〜。ってことは、感情に左右されない仕組みを持ってる人が強いってことか。

しおり:
うん。エリスさんも強調してるけど、一番の敵は“自分の感情”なんだよ🌀
だから、月1回・決まった日に・決まった金額を“自動で”積み立てるのが一番!

僕:
わかった。僕、毎月1日に3万円積み立てるって決めて、もう悩むのやめるわ💪

しおり:
それが一番賢くてカッコいい投資家の姿だよ✨
“考えすぎないこと”も、立派な戦略なんだね。


📉暴落時こそ“売らない”勇気が必要

僕:
あのさ、実は…リーマンショックの時に株を始めた友達がいたんだけど、あまりの下げに耐えきれなくて全部売っちゃったんだよね…。

しおり:
うん、それすごくよくある話😢
でも実はエリスさんもこう警告してるの。

「暴落時に売った人が、最も大きな損失を出す」📘

僕:
やっぱり…?でも実際に下がると、怖くて手放したくなるんだよね…。

しおり:
わかるよ。不安でいっぱいになるよね。
でもね、暴落は“終わり”じゃなくて、“チャンス”でもあるんだ。

僕:
チャンス?

しおり:
うん。2008年のリーマンショックのあと、株価はしばらく低迷したけど、その後はV字回復📈したの。
そのとき売らずにホールドした人と、恐怖で売ってしまった人とでは、10年後の資産額に大きな差がついたんだよ。

僕:
なるほど……下がってるときに売ったら、そのあとの“上がり”を取り逃しちゃうのか。

しおり:
そういうこと✨
エリスさんも、**「相場にとどまり続けた者だけが、稲妻が輝く瞬間を受け取れる」**って言ってたよ⚡️

僕:
稲妻……?なんかカッコいいね。

しおり:
ふふ、これはよく使われるたとえで、株価が一気に回復する「ごくわずかな日」のことを指してるんだよ。
その数日間を逃すだけで、長期のリターンが大きく変わってしまうの。

僕:
……それ、怖いけどめちゃくちゃ納得。
“暴落時に売らない”って、ただの我慢じゃなくて、戦略なんだね。

しおり:
うん、そして“勝てる人”じゃなくて、“耐えられる人”が資産を増やしていくんだよ🌱


📊株100%でもOKな理由

僕:
そういえば、投資の本で「株と債券は半々にしましょう」ってよく見るけど……
僕みたいな30代が株だけに全振りしても大丈夫なのかな?🤔

しおり:
うん、いい質問!
実はエリスさんは、こう言ってるの👇

「若いうちは債券を持たず、株100%でもいい」📘

僕:
えっ、ほんとに⁉ 債券って“安定の代名詞”みたいなイメージあるけど…。

しおり:
それも正しいよ。ただし、債券は**「リスクを減らす代わりに、リターンも減らす」**ってことを忘れちゃいけないの。

僕:
たしかに……長い目で見たら、株の方が資産は育ちそうだもんね。

しおり:
そう。とくにインフレ時代には債券の実質リターンはマイナスになることもあるし、働き盛りの世代なら「リスクを取れる時間」があるから、株に集中して資産を育てる方が合理的✨

僕:
なるほど。逆にリタイア目前とかなら、債券の安定性が必要になるのか。

しおり:
その通り😊
つまり、年齢やライフステージによって資産配分のバランスは変えていけばいいの。
でも今の僕たちみたいに、20代〜40代で時間を味方につけられるなら、株100%でも十分に現実的なんだよ!

僕:
じゃあ僕、ちょっと怖がってたけど……株100%でコツコツやっていく勇気出てきたかも💪

しおり:
うん、それでOK!
大切なのは**“自分が納得できる戦略”を持って、感情に流されずに続けること**だよ。


📝まとめ|「勝とう」としないことが、いちばんの勝ち

しおり:
ここまで読んでくれてありがとう😊
エリスさんの『敗者のゲーム』が教えてくれたのは、「勝とうとしないことで勝てる」という、逆説的だけど本質的な投資戦略だったね。

僕:
うん。なんかね……“無理して勝とうとしてた自分”に気づいた気がするよ。


🗂️負けない投資の極意(おさらい表)

🧩問題💣よくある落とし穴✅“負けない”ための戦略
銘柄選びに悩む個別株の分析で迷走インデックス投資だけでOK
プロと張り合いたくなるアクティブファンドを選んで手数料負け市場平均に乗るほうが堅実
タイミングが気になる高値づかみ・様子見で買い逃す毎月積立(ドルコスト平均法)で自動化
暴落に耐えられないパニック売りでリターンを失う売らずに“とどまり続ける”覚悟
債券も持つべきか迷う若いうちからリターンを抑えすぎる株100%でもOK(時間が味方になる)

🎁しおりと僕のラストメッセージ

僕:
投資って、ずっと“がんばるもの”だと思ってたけど……
がんばらなくても成果が出る仕組みを持つことのほうが大事なんだね。

しおり:
うん、それがまさに“敗者のゲーム”を抜け出す鍵。
市場に勝つのではなく、感情に負けず、自分の戦略を続けること。それが、いちばん確実な投資の力なんだよ📘✨

僕:
これからも、焦らず・慌てず・積み立てていくよ。ありがとう、しおり。

しおり:
こちらこそ、またいつでも相談に来てね😊
“がんばらない戦略”で、未来の自分に安心を届けてあげようね。


📘紹介した本はこちら

『敗者のゲーム』
チャールズ・エリス 著|日本経済新聞出版

投資で成果を出すために、必要なのは“勝ち方”ではなく“負けない仕組み”。
忙しい社会人こそ実践すべき、**「合理的にお金を増やす教科書」**のような一冊です。

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