“考える”と“悩む”の違い、あなたは気づいていますか?
僕:「最近、ずっと考えごとばっかりしててさ…」
僕:「寝る前も、休みの日も、頭の中がずーっと忙しいんだ」
しおり:「それって、“考えてる”というより、“悩んでる”状態かもしれないね」
僕:「え…“考える”と“悩む”って、違うの?」
しおり:「うん。“考える”は前に進むための行動、“悩む”はその場に足踏みすること…って言われたりするよ」
僕:「うわ、めっちゃ足踏みしてる…」
しおり:「でもね、大丈夫。悩まない人には、ちゃんと“悩まないための考え方”があるの」
しおり:「たとえば、**木下勝寿さんの著書『「悩まない人」の考え方』**では、”悩むクセ”を手放すためのヒントがぎゅっと詰まっているよ📘」
僕:「へぇ、そんな本あるんだ。ちょっと気になるかも…」
しおり:「今日はその本を参考に、“悩まない人の思考法”を7つ、一緒にインストールしていこう!」
悩まない人の思考①|別の方法を考える力
悩む人は「1つの失敗」で止まる
僕:「仕事でも恋愛でも、思い通りにいかないと、すぐ心が折れちゃうんだよね…」
僕:「1回の失敗で、“もうダメだ…”ってなっちゃう」
しおり:「それって、“最初のやり方だけが正解”って思い込んでるからかもしれないね」
僕:「たしかに…計画どおりにいかないと、全部が終わった気がする」
しおり:「でもね、悩まない人って、ひとつの失敗で止まらないの。むしろ“ここからが本番”くらいに考えるよ」
僕:「え、そんなメンタルどうやって手に入れるの…」
しおり:「実はすごくシンプルでね。“別の方法を考える”っていう、行動に意識を向けるだけなんだよ」
悩まない人は「プランB」「C」で前進する
しおり:「たとえば、旅行先に向かう電車が止まってしまったとき――」
しおり:「悩む人は“なんでこのタイミングで…”って途方に暮れて動けなくなる」
僕:「うん、まさに僕がそう。計画崩れると、固まる…」
しおり:「でも、悩まない人は“じゃあタクシーは?”“バスは?”って、プランB・Cにすぐ切り替えるの」
しおり:「手段を変えてでも、目的地に近づこうとするんだよ」
僕:「目的を見失わないってことか…」
僕:「なんか、ゲームで攻略法を変えてボス倒すのに近いかも」
しおり:「そうそう!失敗を“ルート選択のヒント”にしてる感じ」
僕:「たしかに僕、失敗=終わりって思ってたけど、“次の手”があるなら止まらずに済むかも」
しおり:「そう。大事なのは“考え込む”より、“選び直す”こと。悩まない人は、立ち止まってないんだよ」
僕:「うん、僕もこれからは“違うやり方”に目を向けてみるよ」
悩まない人の思考②|失敗を想定して挑む
1発成功を目指すのは無謀
僕:「正直、何か始めるときって“絶対成功させたい!”って気持ちになるんだよね」
僕:「だから失敗すると、めちゃくちゃ落ち込む…」
しおり:「それ、よくあるパターンだよ。悩む人ほど“一発で決めよう”って思いがちなんだ」
僕:「だって、失敗したくないし…」
しおり:「もちろん失敗は気持ちいいものじゃないよ。でもね、最初から成功するのはほぼ奇跡だと思ったほうがいい」
僕:「そんなに?」
しおり:「うん。仕事でも人間関係でも、最初はズレたり、想定外が出たりするのが普通だから」
しおり:「だから悩まない人は、“まずは試す。たぶん失敗する”っていう前提で動くんだよ」
「うまくいく途中」と捉える
僕:「“たぶん失敗する”って思って挑むって、なんかネガティブじゃない?」
しおり:「そう聞こえるかもしれないけど、違うんだ。失敗を“うまくいく途中”って捉えるための準備なんだよ」
僕:「途中…?」
しおり:「ゲームで最初のボスに何回もやられながらパターンを覚える、みたいなもんだね」
しおり:「1回目の失敗で得られた情報が、2回目、3回目を楽にしてくれる」
僕:「なるほど…そう考えたら、失敗もムダじゃないんだ」
しおり:「そう。“成功するまで続ければ、それは失敗じゃなくなる”っていう考え方だよ」
僕:「そっか…じゃあ僕も、“最初は失敗して当たり前”って思って挑んでみるよ」
しおり:「そのほうが、いちいち落ち込まずに前に進めるからね」
悩まない人の思考③|自分を変える発想
他人はコントロールできない
僕:「正直、人間関係の悩みって、相手が変わってくれれば解決すると思うんだよね」
僕:「職場の上司とか、近所の人とか…」
しおり:「気持ちはわかるけどね、他人は基本的にコントロールできないんだ」
僕:「でも、言えばわかってくれる場合もあるでしょ?」
しおり:「もちろん、話し合いで改善することもあるよ。でもね、相手の性格や価値観を根本から変えることはできない」
しおり:「だから悩まない人は、“相手を変える”より“自分を変える”ことを選ぶんだ」
僕:「自分を変える…って具体的には?」
しおり:「引っ越す、部署を変える、付き合う人を選び直す、捉え方を変える…いろいろあるよ」
環境・捉え方を自分で変える
僕:「でもさ、自分は悪くないのに引っ越すとか、なんか負けた気がするなぁ」
しおり:「その気持ちも自然だよ。でもね、“勝ち負け”よりも大事なのは自分の心がラクになるかどうかなんだ」
僕:「たしかに…ストレス抱えてまで意地を張るのも、しんどい」
しおり:「そう。たとえば“まあこういう人もいるよね”って解釈を変えるだけでも、心の負担は減る」
しおり:「それが難しいなら、物理的に距離を取るのも立派な選択肢」
僕:「なるほど…悩み続けるより、自分で環境や捉え方を変えるほうが早いんだ」
しおり:「うん。悩まない人は“自分で動ける範囲”に集中してるんだよ」
悩まない人の思考④|書き出して整理する
悩みは「頭の中」ではまとまらない
僕:「最近、ずっと頭の中で考えてるのに、答えが出ないことが多くて…」
しおり:「それはね、頭の中だけで考えてるからかもしれない」
僕:「え、そういうもん?」
しおり:「うん。頭の中って、情報があちこちに散らばってるから整理しづらいんだ」
しおり:「悩まない人は、まず紙やメモアプリに全部書き出すんだよ」
僕:「全部…?」
しおり:「そう。“何が起きてるのか”“どうしたいのか”を文字にするだけで、頭がスッキリしてくるよ」
書けば、行動が見える
僕:「書き出すと、そんなに変わる?」
しおり:「変わるよ。書くことで、問題が具体的な“行動”に変わるからね」
僕:「行動に…?」
しおり:「たとえば“最近疲れやすい”って悩みも、“睡眠時間が少ない”“運動不足”って書けば、改善策が見えてくる」
僕:「あー、確かに“何すればいいか”が見えるかも」
しおり:「そう。書くことで“今できる一歩”がわかると、悩みは減っていくんだ」
僕:「じゃあ僕も、悩んだらまずメモに吐き出してみるよ」
しおり:「うん、それだけでだいぶ軽くなるはずだよ」
悩まない人の思考⑤|最悪の事態を想定する
「想定外」は減らせる
僕:「正直、悪いことはあんまり考えたくないんだよね…」
僕:「なんか、考えるだけで気分が落ちるし」
しおり:「その気持ちもわかるけど、最悪の事態を想定しておくと“想定外”は減らせるんだ」
僕:「想定外を減らす…?」
しおり:「そう。たとえば、収入が減ったらどうするか、体調を崩したらどうするか…事前に考えておけば、いざというとき慌てなくて済む」
僕:「でも、そんなこと考えても防げないこともあるでしょ?」
しおり:「確かに。でも“どう行動するか”を決めておけば、不安はぐっと小さくなるんだ」
準備こそが安心材料になる
僕:「準備が安心材料になるってことか」
しおり:「そう。準備しておくことで“動揺する時間”を減らせるんだよ」
僕:「たしかに、備えてあれば焦らずに済むかも」
しおり:「そうなんだ。悩まない人は“今は大丈夫”な時にこそ、最悪を想定して手を打ってる」
僕:「僕も、悪いことを考えるのは避けてたけど…準備だと思えば前向きにできそう」
しおり:「うん、“不安を減らすための予習”だと思えばいいんだよ」
悩まない人の思考⑥|徹底的に調べてから動く
勢いだけはギャンブル
僕:「正直、“とりあえずやってみる!”で走り出しがちなんだよね」
しおり:「行動力は大事。でも、下調べゼロの勢いはギャンブルなんだ」
僕:「耳が痛い…」
しおり:「最低限、“お金・時間・失敗時の撤退条件”は事前に確認しよう。そこを曖昧にすると、悩みの温床になるよ」
「わかる」から不安が減る
僕:「どこまで調べたら十分なんだろ?」
しおり:「“やってみないと分からないポイント”が見えるまで。つまり、グレーの範囲を具体化できたらGOサイン」
僕:「なるほど、霧が晴れて道が見える感じか」
しおり:「そう。わかる=不安が減る。調査は不安の分解作業なんだよ」
僕:「まずは情報集めから始めるよ。チェックリスト作るのもアリだね」
悩まない人の思考⑦|「ラッキー!」を口癖にする
解釈は自分で選べる
僕:「“ラッキー”って無理やりポジティブにする感じがして苦手かも」
しおり:「無理に明るくするんじゃなくて、解釈の主導権を取り戻す合図だと思って」
僕:「解釈の主導権…?」
しおり:「同じ出来事でも“最悪だ”とも“学べた”とも解釈できる。どっちを選ぶかは自分次第」
「ラッキー」の習慣が心を軽くする
僕:「たとえば仕事でミスしたら…?」
しおり:「“ラッキー。早めに気づけた”“次の改善点がハッキリした”って言語化する」
僕:「たしかに、次の一手に意識が向くね」
しおり:「うん。口癖が思考のクセを作る。まずは小声でもOK。“ラッキー”を習慣にしていこう」
僕:「よし、今日から試してみる。“電車遅延=ラッキー、読書タイム確保!”みたいにね」
まとめ|“悩まない人”が持っている7つの思考法
No. | 思考のポイント | 悩みやすい人 | 悩まない人 |
---|---|---|---|
1 | 別の方法を考える力 | 1つの失敗で立ち止まる | プランB・Cで前進する |
2 | 失敗を想定して挑む | 1発成功を狙う | 最初は失敗前提で挑む |
3 | 自分を変える発想 | 他人を変えようとする | 環境・捉え方を自分で変える |
4 | 書き出して整理する | 頭の中だけで考える | 書いて行動を明確にする |
5 | 最悪の事態を想定する | いいことだけを考える | 最悪を想定して備える |
6 | 徹底的に調べてから動く | 下調べせず勢いで動く | 調べて不安を減らして動く |
7 | 「ラッキー!」を口癖にする | ネガティブな言葉が多い | 解釈を自分で選び、軽くする |
しおりのメッセージ
しおり:「“悩む”は、同じ場所をぐるぐる回っているだけ。
“考える”は、前に進むための一歩。
この2つを切り分けるだけで、心はずっと軽くなるよ」
しおり:「悩みをゼロにすることはできなくても、“悩む時間”は減らせる。
今日話した7つの思考法は、そのための道具みたいなもの。
1つずつ試して、自分の中にしっくりくるものを選んでいけばいい」
しおり:「大丈夫。あなたはもう、悩み続ける場所から動き始めてるからね🍀」
📚書籍紹介
この記事は、木下勝寿さんの著書『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』 を参考にしています。
著者は20年以上ほとんど悩まずに生きてきた経験から、
「別の方法を考える」「失敗を想定する」「最悪の事態を準備する」など、
日常で使える**“悩まないための具体的スキル”**を30個紹介しています。
「同じことで何度も悩んでしまう…」
「気持ちを切り替えるのが苦手…」
そんな人にとって、考え方の軸を作る一冊です。
コメント